まるで映画のような小説だった
「運転者」を読んだ。
あっという間に読み終えた。
主人公の岡田修一は40代半ば。
仕事で大失敗、給料カット、娘は不登校、父は他界、母からの相談電話。
押しつぶされそうな状況の中で、不思議なタクシーに乗り込む。
そのタクシーの運転手が語る言葉が、ずっと心に残っている。
上機嫌が最強のアンテナだ
運転手はこう言う。
「アンテナの感度は、上機嫌のときに最大になる。逆に機嫌が悪いとアンテナは働かない。最高の運気がやってきているのに、機嫌が悪いだけでその全てが逃げていく」
上機嫌でいること。
これが運をつかむ唯一の方法だ。
「いつでもどこでも明るく楽しくいることだ」
これが保険営業トップを走り続ける所長の極意だった。
簡単そうで、これが一番難しい。
報われない努力は、運が貯まっているだけだ
これが最も刺さった言葉だ。
「頑張っても報われないとき、運が貯まっているんです。努力してすぐ結果が出る人は、貯めた運を小出しに使っているだけ。同じだけ努力して結果が出なかった人は、その分運を貯めた。あとでもっと良いことが起こります」
収穫期の前に「まだ芽が出ない」と嘆いているようなものだ。
種をまいてその日に収穫しようとするな。
7回挑戦して社労士に合格した私には、これが骨身に染みる。
あの6回の落第は、全部運を貯めていたのだ。
本当のプラス思考とは何か
どんなことが起こっても、それが自分の人生にどうしても必要だから起こった大切な経験だと思えること。
それが本当のプラス思考だ。
どんな出来事もプラスにできる。逆にどんな出来事もマイナスにしてしまえる。
どちらにするかは、自分次第だ。
誰かと比べるのをやめる
「他の人との比較をやめて、自分の人生に集中してください。そうすれば自分がどれだけ恵まれているかわかります」
上手くいっているように見える人がいても関係ない。
その人はその人の人生を生きているだけだ。
自分の人生をしっかり見つめる。
真のプラス思考の定義
この本で一番美しかった言葉がこれだ。
「あなたが生まれたとき、すでにそれまで続いてきた物語によって作られた恩恵がたくさんあった。あなたが生きたことで、その物語に登場したときよりも少しでもたくさんの恩恵を残してこの世を去る。それが真のプラス思考だ」
この本を読んで思ったこと
自分が生きたことで
人間史に、地球史に、宇宙史に。
その中に小さなプラスが残せたら嬉しい。
そのためには運を使うより多く貯めることだ。
損得より他人のために時間を使うことだ。
腐らず努力することだ。
結果が出ない間も、運は貯まっている。
自分を誤魔化さず、真剣に、確かな足どりで。
自分の人生と自分に集中して前進し続ける。
これが道だ。
まとめ
- ・上機嫌でいることが運をつかむアンテナになる
- ・報われない努力は運が貯まっているだけ
- ・どんな出来事もプラスにできるかは自分次第
- ・誰かと比べるのをやめて自分の人生に集中する
- ・自分が生きたことで世界に小さなプラスを残す
運は貯まる。だから諦めない。

