韓国の人の持つ感性は独特だ。
西洋人とは違う。
かといって我々日本人とも、
違う。
私は日本人だから、
日本人の細やかで、
繊細で流れるような感性がとても好きだ。
韓国人のそれは、
もっと優しい、もっと春めいている、
そんな感じだ。
ふわっとしているんだよね。文章が。
以前、韓国の女性のエッセイを読んだ。
そのときも何か違うなと感じた.
そして今回も感じた。
まず読みやすいのである。
物語形式だからなのかもしれないが、
あっという間に読めてしまう。
引きこむ力のある本だ。
「どうすれば、お金持ちになれるのでしょうか?」
答える代わりに、ソユンは静かにコーヒーカップを手に持った。
・・・・
コーヒーを飲んだ彼女が顔を上げる。私は息を凝らした。
「答えはハビング<Having>です。」
・・・・
「ではハビングとは何なのでしょう?」
・・・・
「ハビングは、お金を使うその瞬間に、それを”持っている”ことを”十分たっぷりと”感じることなのです。どうしたらお金持ちになれるか質問されましたよね?答えはいくつかあると思いますが、これはお金持ちになる最も簡単で効率的な方法です。」
どこかで
人間の意識は、
意識するものを増大させると読んだことがある。
人間が意識して見て、
始めて物は存在できるとも読んだ。
まわりで輝く動植物たち
岩、土、水
すべてが私が見ることで
認識することで存在する。
私たちの意識は
ものすごいパワーを持っているのではないか?!
「無い」ではなく「在る、有る」を意識する。
「持っている」を意識する。
私が今こうしてブログを更新できているのも、
私がパソコンを持っているから。
そして更新できるだけの時間的余裕をもっているから。
これって凄いことだ!!!
数週間が過ぎた。雨の日にハビングをスタートして以来、私はせっせと練習を続けていた。じつはハビングは思ったほど難しくなかった。お金を使う瞬間に”ある”ことを感じさえすれば良かった。道具が必要だったり、費用がかかったりするわけでもなかった。スーパーで有機野菜を選ぶときや、家族と外食するとき、甘い香りのボディローションを買うとき・・・・そのどの瞬間にも、自分が持っているものを楽しみさえすればよかった。
あなたはクッキーを焼いたことはあるだろうか。
「私たちの未来は小麦粉の生地と同じです。さまざま可能性として存在するのです。私たちが観察して認識して感じるエネルギーが、生地の形を作るのです。そして完成した固まったものが私たちの目の前の現実になります。つまりクッキーをどんな形にして焼き上げるかは、私たちの手にかかっているということなのです。」
お金を使うときはハビングモーション
「ハビングは私たち自身が”本当に”欲しいものを”存分に”味わえるようにしてくれます。内面の声に従うとき、自然と穏やかさをもっとも感じることができるのです。ところが、誤った固定観念や騒がしい世の中の雑音のせいで心の声を,きちんと聞くことなく生きているのです。」
ハビングの信号。
赤信号は緊張と気まずさ、不安と心配です。
青信号は自然な感じと穏やかさです。考えてもみてください。本当の自分の望みに従うので、水が流れるように楽に流れていくのです。
信号が赤か青か見分けるためには
右手の人差し指と中指を上に向けて、残りの指を握った。そして中指の側を前方に向けた状態で、そのてを右目の前にもっていった。
「ハビングの信号を使うとき、この動きをしてみてください。人の体内のエネルギーは額から鼻、口につながる体の中心に沿って移動します。お金の流れがこの指を伝って頭から足先につながると感じるのです。各界のリーダーが信号を判別するのに役に立つといっていました。」
ネットを見てたりすると、
意味不明に購買意欲が強くなり、
不要なものまで買ってしまっていた。
そんな経験がある。
自分の内側に集中、
そして私が本当に欲しいものをみわける。
それがハビングモーションといえる。
ハビングのポイントは穏やかさ
「ハビングのポイントは穏やかさです。真の穏やかさとは、自分の魂が望むことと行動が一致した時に感じられる感情です。水の流れに自然と体を預けて浮かんでいる感じです。この感情こそが、私たちをお金持ちに導いてくれる信号なのです」
穏やかさ、大事だ。
これがないと自分から離れることになる。
感情の荒波飲まれると
まさに大海の嵐に浮かぶ木の葉になる。
穏やかさを揺るがす不安については
「不安は自然な感情です。船が波に揺れるようなものです。今、短期的な経済的目標に向かっているのなら、とことん不安に思ってかまいません。ただ、重要なのは、不安に陥って目標を見失ってはいけないということです。私たちは今、お金持ちという目標に向かって航海していることろです。目的地はもちろん本物のお金持ちになることです。航海中は、船体が波に激しく揺れることもあれば、船酔いすることもあるでしょう。問題は、船が難破したらどうしようっと不安に負けてしまうことなのです。船が揺れるのも航海の一部だということを忘れてはいけません。」
「さらに大きな問題は、多くの人が不安なあまり、きちんと進んでいる船の方向を突然変えてしまいということです。そうやってじたばたするほど船は暗礁に乗り上げ、風波にのまれるだけで、本来の目的地からはだんだん遠ざかってしまいます。」
心底頷ける話だった。匂わないガスのようにしみこんできた不安が、話t死を沈没させたことがあったからだ。・・・
「不安に思っても大丈夫ですよ。自分の感情を怖がる必要はありません。不安や緊張は、がんのように切除しなければならない腫瘍ではありません。それは危険を感知するために先史時代から人類が本能的に育てた防御システムにすぎないのです。
今、揺れているにしても、目的地に向かって進み続けていることを忘れないでください。変わらず安全なのです。目的地に到着するまでの過程の一部として不安を受け入れれば、それを振り払うための不必要な行動をとらなくてすみます。」
今,揺れていたとしても大丈夫という意味だった。ソユンの話を聞いて、すっかり安心した。不安でもハビングを辞めなければ、いつかはお金持ちになれるということだった。
目的地を見失うな!!!
心のベクトルを自分に向けよ!!!
ハビングノート
大海に浮かぶ木の葉から、
大海にそびえ立つ天空とつながる大樹になるための
方法。
それがハビングノートだ。
「ハビングノートを書いてみて下さい。ハビングをどのようにやったか、何を感じたか、短く書き留めておくのです。」
「こう考えてみて下さい。水の流れに乗っているその瞬間は、自分が何処に向かっているのか見えません。でも点を打っておいて、それをつなげると全体の流れを見ることができます。」
「ノートの書き方を教えて下さい。」
「文章はシンプルな方がよいでしょう。「私はもっている<I have>で自分が持っているものを下記”私は感じている<I feel>で、自分の感情を表現すれば良いのです。」
ハビングノートなるものにやる気をみせる著者。
同様に私もやってみたいと思った。
6月19日
I have ローンを返済するお金がある。
I feel お金があると思ったら気分がよくなった。ハビングをやっている限り返済日も怖くない。
6月20日
I have 欲しいダイニングテーブルを買うお金が私にはある。
I feel 欲しかったダイニングテーブルが割引価格で買えて、気分がとてもよかった。予算より少し高めだったけれどお金がもったいないとは思わなかった。このテーブルを囲んで、たくわん笑い合えると思うと今からワクワクする。
マトリックスを脱出すると決心したものの、どこからどう始めたら良いのか見当がつかなかった。それでも焦らないように注意した。ソユンの言うとおり、不安はハビングの何の役にも立たない感情だったからだ。私は日本に行くときと同じくハビングノートをつけて自分が一人の時間をもつようにした。”ある”ことを感じて、穏やかな感情にとどまり、内なる自分に集中した。
これも継続が大事だ。
樺沢先生も、毎日よかったこと3つ書くことを推奨されている。
些細なことの継続。
この重要さを考えるこの頃だ。