個別株は難しい。
積み立ては継続あるのみ。
ある意味、感情と投資実績を切り離して見られたら成功する。ほぼ間違いなく。
問題は個別銘柄投資だ。
私はさまざまやらかしてきている。
そのやらかしは、だれしもやる失敗の可能性がある。
あなたは個別株投資をしない?
それは結構。
でもいつかする日がくるかもしれない。
この私の話がもしかしたら役立つことがあるかもしれない。
自分自身への戒めを込めて書いておく。
利益は出ていたのに、負けた。
利益は200万円も出ていた。
なのに結果は損切り。200万円の含み益があったのに、最後は40万円のマイナスで終わった。
どうしてこんなみっともない結果になったのか。その経緯を書きたい。
そもそもなぜアンジェスを買ったのか
コロナ騒動の2年くらい前に買っていたのである。
足の末端の壊死を防ぐ遺伝子治療薬(コラテジェン)の認可が近いのではと考えて買っていた。
医薬品は開発に莫大な資金がかかる。時間も必要だ。
しかしひとたび新薬が認められるとマイルストーン(新薬使用料)が入ってくるため儲かるのである。
当時アンジェスを10万円ほどで購入した。
まぁ、かなり下がってるしいつかは上がるだろう。割と軽い気持ちで購入した。
そのあとも鳴かず飛ばず。
医薬品の認可は時間かかるのが常。
気長にいこう。
コロナが来た。そして欲が出た。
そんな矢先である。
コロナが世界を襲った。
しかも特効薬がない。
海外では多くの人が死亡し始めた。
日本中が震撼した。
ワクチンが……ない。
そんなとき、アンジェスが遺伝子ワクチンを開発できそうだというニュースが飛び込んできた。
え!!あのアンジェス???
全く思ってもいないことだった。
私の見立てのコラテジェンではなく、
コロナワクチン??!!
日本中がワクチンを求めて躍起になっていた時だった。
そのニュースが出るや否や、アンジェスの株価がぶっ飛びだした。
小さな株だ。
そこに買いが殺到した。
あっという間に1000円突破。
ここで欲を出した。1000株じゃ少ない。もう1000株だ!!と買い増し。
株価はあれよあれよと2000円へ。
私の含み益は200万円を超えるまでに膨らんだ。
私も多分かなり鼻息が荒かったと思う。
ニュースにもアンジェス、
投資顧問のストラテジストもアンジェス。
みんなアンジェス。
その株を私は先見の明で買っていた!!
(天才かよ?!)
多分浮かれていたのである。
なぜ売れなかったのか
それもつかの間だった。
アンジェスの開発は失敗に終わった。
あっという間に株価は下落を始めた。
小型株の値動きが激しいのは知ってた。
また戻るだろう……多分そう思っていた。
1000円を切っても、ここまで待ったんだ。
もう少し戻りを待とう……
・・・戻らなかった。
結局私がアンジェスを手放すことができたのは、投じたお金の86%が消えてからだった。
遅すぎだろ?!
確かにその通りだ。
なぜ1000円台で売れなかったのか?せめて900円でも……
自分でも思う。それが「欲」の強さだ。
アンジェスは特に、社会全体の異常事態という特殊事情もあった。
ワクチンを開発できる可能性を最後まで捨てられなかった私。
今や投資家界隈では「アンジェス=ダメ株」という見立てが当たり前だ。
でもあの当時、わけも分からない熱狂があの銘柄にはあった。
私は最初は冷静に、自分なりに判断して購入した。
しかしワクチン騒動に浮かされて、感覚がおかしくなった。
個別株にはそういう怖さがある。
途中で売る、その勇気が出ないのである。
まだいける、また戻る、思考がいつも自分の欲に引っ張られる。
しかもこの引っ張りが理性で止められないほど、強い。
そして私は心にまた決めたことがある。
医薬品株は決して買うまいと。
あれ以来、医薬品を追うことも銘柄を見ることも完全になくなった。
痛い目をしないとわからないこともある。
それでも、今でも時々思うのだ。
あの時の状況で売れた人はどれだけいたのだろう、と。
日本中が日本発のワクチンを待っていた。
本当に成功していたら、株価はもっと上に行っていたかもしれないと。
私はその可能性、その夢を捨てきれなかった。
夢見た私は転がって、傷を増やしてきた。
いつも、そうだ。
そして一つ一つ学んできた。
今も日本市場に夢が落ちていないか、見続けている。
■まとめ
- 含み益200万円があっても、売らなければ意味がない
- 熱狂に浮かされると、冷静な判断ができなくなる
- 「まだ戻るかも」が一番危険な思考
- 自分に合わないジャンルの株は最初から買わない
利益は確定するまで利益じゃない。それを身体で覚えた。
<みけまねの覚書>
虎の子を守れなかったあの日。
欲が出た瞬間、私は投資家ではなく、ただの欲張りになっていた。
転んで、また立つ。それが私の投資人生だ。
関連記事
▶ NISA口座SBIか楽天か問題に終止符を打つ話|答えは簡単だった
▶ 老後資産の安全ラインはいくらか?|72の法則が50代に教えてくれること

