遺言書って聞いてどう思う?
何かいやな感じする。
暗い、重い。そう思う?
まだ先のこと、自分には関係ないよ。
私もそうだった。
遺言書?死んだ後のことなんか知らない。
私には関係ない、だって死んでるんだもん・・くらいに考えていた。
そんな私が遺言書を書いてみた。
手を動かした。
実際にペンで、紙に書いた。
社労士として障害年金の手続きに関わる中で、死を目の前にしている方を見てきた。
そういう経験があるから、遺言書を書くことに抵抗が少なかったのかもしれない。
私が実際に感じた50代で書くメリットは3つあった。
・やりたいことが見える
・死を現実として考えられる
・今が大事になる
ともかく実際に書いてみたのである。
そのいきさつから話してみよう。
遺言書を書こうと思ったきっかけ
私はずっと漠然と月日だけ流れていく感覚があった。
手のひらから砂が零れていくように。
何も残すことなく時間だけ過ぎていく感じ。
これが堪らなく嫌だった。
何もなさずに朽ちていく。
「こんなことで人生終わっていいのか?」ずっと感じていた。
ブラック零細企業時代ももちろんだ。
給料も安いわけだから文字通り貯金しなければ何も残らない。
その時も感じていた。
でも体力的気力的に摩耗していたので、根本的なことを考える余裕がなかった。
そんな私も50代になり、ある日、郵便局員と話すことがあった。
母親の医療保険の請求時だ。
親に、エンディングノートを書くよう勧めたほうが良いと言われた。
・・・言いにくい これは。
元気なのに?
いや、待てよ。
親には言いにくいけど。私自身だったらどうだ?
私も50代 書いていいころかもしれない。
両親と私 3冊エンディングノートを買った。
私が選んだのは鎌田實先生のエンディングノートだ。
現役医師が死生観を語るコラムが随所に入っていて、
書き込みながら死と向き合える構成になっている。
遺言書の記入欄も、記入例つきで入っていた。
親には渡したけど書いたかどうかは知らない。
(多分ほこりをかぶってお蔵入り)
ペラペラめくる。
・・・財産のことや保険のこと なるほど。
介護の方針や延命治療のことにも触れていた。
で、エンディングノートの最期、遺言書を書く欄と記入例があった。
遺言書かぁ・・
私はそれを参考に書いてみた。
遺言書というより家族やお世話になった人に向けての手紙という感じだった。
自分でする自分の人生の総括っていったかんじ。
書いてみてわかったこと|自分の本音が出てきた
なるほどね。
腑に落ちるものがあった。
確かに良かったのである。
自分の人生の指針が見えたってかんじた。
「私は今までとても楽しい人生を送ってきた。みんなのおかげだ。ありがとう。
私の趣味は、旅することであり写真を撮ることであり、楽しいことを追いかけることだった。思いっきりできたと思う・・・君たちと行った○○は最高だったね・・・
そして大好きな株式投資でも大成功を収めることができた。これは投資家として何よりの喜びだ。・・・・etc」って感じで語りかけて書いていった。
するとだね、わかることがあるんだよ。
何が?自分のことがわかるんだ。本音が。
先の文を見てほしい。
どうやら私は、旅と写真をやりたいってことがわかる。
そしてさらに「思いっきりする」こと、やり切った感を大切に考えていることもわかる。
これは私がやりたいことであり、私の価値観だ。
株でも成功したいのね。私。(それは知ってる (笑))
死をリアルに感じると、今が鮮明に見える
さらに文章は介護のこと治療のことに進んでいく。
最期は誰にもあるから、想定されることを書いていくことになる。
ここでもまた得るものがあった。
それは、「死」をリアルに感じることができるってこと。
延命?胃瘻?私はそうはならないよ。
それもわかる。
あくまで可能性の話。
それを想定して書くことで、リアリティ感が半端ないのである。
そこで気づく。
人生は有限だってことに。
死は必ずやってくるってことに。
それは悲劇でも何でもない。事実だ。
逆に何も考えずに、あっと思ったときには手遅れだったほうが悲劇だと思う。
自分の死をリアルに感じる。
すると今が途端に鮮明に、超大事に感じられる。
そしてやりたいことを後伸ばしにできないと考えるはずだ。
何をやりたいかもみえてくる。
遺言を書いていたはずなのに、気づいたら死ぬ前にどう生きるかを考えていた。
遺言書は50代、書いてみるにちょうどいいお年頃だと私は思う。
遺言書は思考の視点を、自分の死後の世界に連れて行ってくれる。
その視点で今の自分を見たら、ほんとにやりたいことが浮き上がってくる。
これは有益だ。
ぼんやり考えていては見えてこない。
遺言書は未来からの視点をくれる、タイムマシーンかもしれない。
あなたにも乗ってみてほしい。
関連記事
50代独身女性、本当に怖いのは老後破産ではなく認知症だった|資産凍結のリスクを知って驚いた話
健康のことも、心のことも、根っこにある不安は同じだと思う。
私がこのブログで伝えたいことは、
お金の話ばかりじゃない理由|50代おひとり様がこのブログで伝えたいこと
にまとめている。

